Doctors Journal 18号
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9DoctorsJournalているところは珍しいと思います。他に看護師やメディカルソーシャルワーカー、医療事務、医療連携担当などのスタッフがいます。この体制で、埼玉で1500人ほど、東京で550人ほどの患者さんの在宅診療を行っています。対象は、種々の介護施設から個人在宅まで様々な患者さんの訪問診療に対応しています。私どもの特徴の一つでもありますが、非常勤の先生たちが非常に協力的です。週1回の勤務であっても、他の医師やスタッフが把握できるように患者さんの病状や容体を丁寧に繋いでくれますので、私も非常に助かっています。非常勤で長く勤務されている先生も多くいます。藤田 在宅診療支援診療所というと、まず24時間対応の大変さを懸念される医師も多いと思われますが。長尾ご逝去や転倒などの緊急は別として、実際には夜間のコールは減っているように感じます。なるべく夜間のコールをしなくても対処できるように、日中で方針を決めておいたり、事前に週末の予定指示を出したりして、夜間のコールをコントロールできるようにしています。在宅医療を継続するためには、訪問診療でフル稼働している医師の勤務にオン・オフのサイクルを作ることも大切です。医師の疲弊を防ぐために、日勤の医師と当直の医師を分けて、医師の負担を軽減させているのも特徴の一つです。クリニックの特徴ラウンドナース(介護施設向け)ラウンドナースとは、当クリニックグループの看護師による無料巡回訪問のことです。往診日以外にクリニックの看護師が施設へ訪問して、患者さんの健康状態や施設からの相談を受けます。専門医の診療当クリニックグループでは、定期訪問診療とは別に専門医の診療を行っています。クリニック内で、完結した医療が提供できる体制になっています。各専門医・精神科・皮膚科・神経内科・循環器内科・消化器内科・整形外科24時間365日体制【当直体制】複数の医師が24時間365日常駐し、患者さんからのご連絡を受ける体制を整えています。定期訪問診療日以外に、夜間・休日に於いても当直医による臨時往診が可能で、緊急対応は状況に応じて病院への救急搬送、臨時往診やお看取りを行います。【オンコール体制】オンコール体制を、医療従事者で3~4thコールまで完備していますので電話が繋がらないことはありません。通常3コール体制:1st当直医師→2nd宅直医師→3rd他当直医師グループホーム4コール体制:1st看護師→2nd当直医師→3rd宅直医師→4th他当直医師訪問検査機器訪問検査でも、病院とほとんど同質の検査ができます。特にX線検査は医師がポータブルのレントゲン機器を使い、その場で検査結果(画像)が確認できます。常駐運転手医師と同様、夜間もクリニックに運転手が常駐しており、医師が診療に専念できる体制を整えています。往診の際は、運転手と医師の2名体制で伺います。当クリニックの役割は在宅介護のサポートといえます。藤田 一般に、医療法人が母体と■在宅医療の最前線で活躍するドクター長尾 悠太氏医療法人誠光会 さいたま在宅医療クリニック 院長【Prole】2009年:北海道大学医学部卒業。医師国家試験対策予備校にて講師を務める。初期臨床研修終了後、東京大学にて公衆衛生学を学ぶ。2012年:医療法人誠光会 さいたま在宅医療クリニックにて非常勤医として在宅 医療に携わる。さいたまだけではなく、沖縄でも在宅医療の経験を積む。2014年:さいたま在宅医療クリニックの院長に就任。院長就任後も第一線で活躍し、多くの患者さんの主治医を担当している。
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